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父虎・母虎・子虎 日記

tiger8250.exblog.jp
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2006年 01月 10日

沖縄人として更に一歩前進!

今日、沖縄人として更に一歩前進することになる。
何が一歩前進なのかというと、今日から「模合(もあい)」に参加するのだ!

模合(もあい)とは、
沖縄でとてもポピュラーな金銭的相互扶助システム。
メンバーが定期的に集まって一定の金額を出し合い、
その集まったお金を順番にとるという仕組みだ。

例えば、
12人グループの場合
一人10000円の模合で、自分を入れて合計120000円のお金が集まる。
そのお金を毎月誰かが受け取る(自分のモノになる)。
そして次の月、また一人10000円持ち合い集まる。
そしてまた違う人が120000円を受け取る。
勿論、始めに取った人は残りの11ヶ月、10000円を払い続ける。
基本的には仲間内で積立預金をしているようなモノ。

お金を取りたい人が競合した場合、入札などで決める事があるそうだ。
競合者と10000円以外に入札金額を上乗せして競り合う。
例えば、Aさんが12000円、Bさんが13000円で入札した場合、
今月受け取るのはBさん。
その代わりBさんは来月以降、終わるまで13000円を払い続けなければならない。
最後まで我慢して取らなければ、その入札金額分が、
利子として上乗せされた金額を受け取ることができる。
沖縄ではかなり広く馴染んだもので、文具店には「模合帳」なるものまで売っている。
沖縄人として更に一歩前進!_e0039463_13413148.jpg


入札でやる模合は殆ど金額が大きい。
でも仲間内でやる模合は、模合と称して有るまり、飲み食いするのがメイン!

戦後、金融機関の整備が遅れたことが、
沖縄で模合(もあい)が盛んになった原因のひとつといわれ、
家の新築や子供の進学に、また事業資金を模合(もあい)で作ったという話もある。

現在は、一回に出す金額も一万円とか二万円。
親戚同士や、友達のコミュニケーションの場として気軽に楽しむ模合(もあい)が多い。
何カ月かに一度、数万円の臨時収入があるのは、結構ウレシイものである。

俺たちナイチャー(内地の人)にしてみれば、
この模合に参加してこそウチナーンチュ!みたいなところがあり、
参加したくても、なかなか参加できないのが現実。
12人グループで1年間やるので、途中で居なくなるとか、
引っ越してしまうとかがあるので、かなり信用したメンバーでないと、
参加者として入れないというのがあるんです。

by y-nakano8250 | 2006-01-10 09:34 | 沖縄


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