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父虎・母虎・子虎 日記

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2007年 11月 22日

マニアック・ワールド

沖縄に戻っている虎男です(^_^)v

ここでもお話ししているとおり、
先週、東京へ行っていました。
目的は、音と映像と通信のプロフェッショナル展inter BEE
結果として、今回はかなり充実した成果を得て帰ってきました。





ここからはちょっとマニアックなお話しで、、、

今回「かなり充実した成果を得た」とは何か?
そりは業界の「フォーマット」。

我々が仕事をしている放送業界は、「アナログからデジタルへ」、
現在革新的な技術革新が起こっています。
そこで、現場レベルで一番重要になってくるのは、
撮影、編集時のフォーマット。
フォーマットとは「リニア=テープ」か「ノンリニア=HDD」か。

テレビが始まった当初は、
当然前者の「リニア=テープ」で記録していました。
しかし、デジタル革新より、
記録方法がノンリニア=HDDへと移行しているのです。
この様な記録形態が変わると言うことは、
我々現場の人間は、それに合った機材を揃えなければならないのです。

例えばこちらのカメラ。
このカメラはPCカードタイプのメモリーに、
映像、音声を記録して行くタイプ。
マニアック・ワールド_e0039463_112378.jpg

そしてこちらのカメラは、
従来通り、テープに映像と音声を記録していくタイプ。
マニアック・ワールド_e0039463_11235632.jpg


両者共に長所、短所はあります。
仕事の内容にもよって違います。

メモリーに記録していくタイプのカメラは、
○長所・・・記録したモノをデータとして扱い、PC等への移行が簡単
○短所・・・現状、大容量メモリーが無いため長時間撮影が不可能

テープに記録していくタイプのカメラは、
○長所・・・テープに記録するので、データの損失が無いに等しい
○短所・・・PC等へ取り込む際、撮影時と同じ時間の取り込み時間が掛かる

現在、上記のような全く性能が違う機材が出ているため、
現場としては、どのフォーマットで機材を揃えたらいいのかが判らない。
しかし、今回の展示会ではSONYの技術者とも色々と話すことができ、
ある一つの成果を得られました。

メモリータイプの記録フォーマットか?
従来通りのテープに記録するフォーマットか?
答えは「テープに記録するフォーマット」だったのです。

まぁ、この件に関しては、
あくまでもテレビ局、番組制作、に限っての話しです。

その理由は、
テレビ局は色々な番組を制作する過程の中で、
撮影した素材に関しては、資産として考えている。
その資産を残していく手段として、現状はテープで残した方が、
コストパフォーマンス的には格段安いのです。

そんな事から、この先何年になるかは判りませんが、
まだまだ、リニアフォーマットが採用されて行くでしょうとのことでした。

だいぶマニアックな話しで長くなりましたが、
この業界基準が、ゆくゆくは民生基準となっていくので、
皆さんともそんなに離れた話しでは無いのです。

もう少し知りたいという方は、
以下のサイトへ飛んでみて下さい。

○メモリー記録フォーマット機材


○テープ記録フォーマット機材

※どちらも「ワークフロー」を観てみると、よく判ると思います。

by y-nakano8250 | 2007-11-22 11:40 | 仕事


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